書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

拾う

「進学したいから、そろそろ勉強しなきゃな」

などと本人の口から飛び出したら、

 

「そうねそうね、じゃあどうしようか」と

前のめりになって、話を弾ませたくなる保護者の方は多いと思います。

 

普段から

学校のこと、進路のこと、で悩んでいるのですから、

そんな話題が本人から発せられれば、

その話をしたくなるのは当然ですよね。

 

では、

学校のことでも、進路のことでも、勉強のことでも、将来のことでも、

なんのことでもない、どうでもいい話題が本人の口から出てきたとき、

どうしているでしょうか。

 

どうでもいい話、

くだらない話、

他愛のない話、

 

なかなか前のめりには、なれませんよね。

だって、どうでもいい話なのですから。

 

けど、

たまにはそんな話題も

しっかりと拾ってあげて下さいね。

 

 

保護者が、

学校のこと、進路のこと、勉強のこと、将来のこと、で悩んでいる分、

本人だって、同じように悩んでいる可能性は高いです。

 

けど、

そんな話題ばかりが頭をグルグル回っていると

なかなか心は回復をしません。

 

そんな話題から逃げているのではなく、

そんな話題から身を守っているだけかもしれません。

 

だから、

どうでもいい話をするのです。

自分を守るために、どうでもいい話をするのです。

 

 

また、

どうでもいい話によって、

自分が愛されていることを確認していたいのです。

 

学校の話なら聞いてくれる、

どうでもいい話は聞いてくれない、

それでは淋しいですよね。

 

そんなわけない、と確認したくて

どうでもいい話が口をついて出るのだとボクは思っています。

 

 

もしかしたら、

学校へ通っている頃から、あるいはもっと前から、

進路の話や将来の話ばかりをしてしまっていたり、

ちょっと押し付けてしまっていたりした保護者の方もいることでしょう。

 

どうでもいい話を

拾ってもらえずに過ごしてきたのかもしれません。

 

 

どうでもいい話、

くだらない話、

他愛のない話、

 

たまにはそんな話題も

しっかりと拾ってあげて下さいね。

 

 

「ゲームの話をされても、私はできないので」

「Youtubeを見せられても、わかんないので」という保護者は多いです。

 

わからなくていいんですよ、

ボクも生徒の話題の大半は、よくわからないです。

 

話を合わせなきゃ、とか

話を盛り上げてあげなきゃとか、

そんな風に思わなくて大丈夫です。

 

本人は、

拾って欲しいだけですから。

 

たまには、

ちゃんと拾って欲しいだけですから。

 

 

「拾う」という言葉には

「貴重なもの、必要なものを手にいれる」という意味もあります。

 

どうでもいい話でも、

本人にとって、また親子にとっては、

貴重であり、必要なものかもしれませんね。

 
 
《ご案内》
・6/7(金)岡山へまいります→こちら☆
・6/16(日)オヤツ会@渋谷→こちら☆
・6/22(土)「高校」セミナー&ランチ会@横浜→こちら☆
・6/29(土)新潟へまいります→こちら☆
・7/7(日)セミナー&ランチ会@新宿→こちら☆