書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

言葉

 

「以心伝心」という四字熟語がありますね。

なにも言わなくてもわかってしまう、という意味で。

 

「目は口ほどにものをいう」なども似たような意味ですね。

 

日々の生活の中で、

特に言葉を交わさなくても、通じる場面はあるものです。

 

親子であれば、

なおさら言葉を交わさなくても、問題なく生活ができたりするでしょう。

 

しかし、

お子さんに対しては「言葉」を大切にしてあげて下さいね。

 

態度を見て、なんとなく気持ちがわかったとしても

目を見て、なんとなく言いたいことがわかったとしても

「なんとなく」であれば、ちゃんと言葉にして確認をしてあげましょう。

 

そして、

わからない場合は、言葉にして聞くようにしましょう。

 

態度から推測をして、それが仮に当たっていたとしても

推測は「キャッチボール」になりません。

お子さんにボールを投げることはないので、ボールが返ってくることもありません。

 

言葉にして聞く、言葉として伝える、

それは大きなコミュニケーションです。

 

言葉が返ってこなくてもいいのです、

こちらから言葉をかけていることが大切です。

 

態度でわかっても、目を見てわかっても、

それでも言葉をかけてあげるようにして下さいね。

 

 

お子さんに気を遣いすぎてしまうと、

ついつい言葉の数が減ります。

 

態度を見て、目を見て、顔色を見て、

推測で動いてしまうことが増えたります。

 

わかったような気になって、推測ばかりするようになると

場合によっては「決めつけ」が発生します。

「どうせ〜だろう」みたいに。

 

決めつけが当たっていないと、誰にも良いことないですね。

本人の気分がわるくなるだけです。

 

それに、

言葉を交わさずに「腹の探り合い」みたいになっては、お互いにストレスです。

 

 

キャッチボールにならなくても構いません、

投げた言葉が返ってくることを期待せず、

こちらから投げてあげること自体が大切な作業だと思って下さい。

 

受け取ろうが受け取るまいが、

投げ返して来ようが来まいが、

あるいは変なボールで返されようが、構わない。

そんな気持ちで、言葉をかけて、言葉を投げてあげましょう。

 

 

実は、

お子さんが無意識に言葉のコミュニケーションを求めていることはあります。

 

そんなとき、

本人の態度や目や顔色は、

すでにボールをこちらに投げてくれているのです。

 

だとしたら、

それはちゃんと投げ返してあげたいですね、どんな言葉でもいいので。