書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

計画

計画を立てない方が良い子はいます。


勉強にせよ、何かの行動にせよ、
あまり計画を立てすぎてしまうことで余計なプレッシャーやストレスがかかるためです。


これを続けたら3ヶ月後にどうなる、6か月後にどうなる、そして1年後にどうなるなどと
あまり想定しすぎてしまうことで、
「そうならなければダメ」と感じてしまいかねません。
「フツーはそうなるのだろうけど、自分はならないかも」と思う可能性もあります。

せっかく動き出そうとしても、
あまり先のことを気にさせてしまうことで、かえって動けなくなるのです。

レールを敷くようなものですからね。

仮に、
かつてレールを敷かれて苦しんだ子であれば、
せっかく回復してきたところで、またレールを敷いてしまっては
ちょっとかわいそう。

計画がレールに見えて、
レールを外れることは「ダメ」と感じて、
そこでまた落ち込むくらいなら、最初から動かない方が良い、となりかねません。

逆算した計画も同様です。

「1年後にこうなるために、6ヶ月でこうなって、そのために3ヶ月でここまでやって、そのために1日どれくらいやれば」
などと計画を立てることが、プレッシャーにしかならない子は少なくないと
知っておいて下さいね。


回復していれば良いのです、ある程度のプレッシャーは必要なこともあります。
ただ、動き始めの時期は、余計なプレッシャーは不要です。
あまり計画を立てすぎないようにしましょう。


計画を立てたほうが良いタイプの子もいます。
その場合も、せいぜい「今日の計画」くらいがおすすめです。

あるいは、
もっともっと先の20年後くらいを考えさせてあげるくらいの方がマシです。


いずれにしても、
計画というレールを敷いてしまわないようにしてあげて下さい。


仮に計画を立てるのであれば、
計画通りにならなくても良い、計画が変更されても良い、ということは
本人に伝えてあげつつ、保護者としても意識してあげて下さい。


計画を立てれば動くだろう、というのはオトナの考え。


そもそもボクらオトナだって、
子どもの頃に計画した通りの人生ではないですよね。