不登校でもイイじゃん 〜あべのブログ〜

『行かせるよりも、生きさせる』 不登校生、保護者、経験者らへのカウンセリングや学習指導、またイベントなどを行っております。

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夢や目標

   

希望

ずっと家にいる子に対して「夢や目標があれば動き出せるはず」と考える保護者は多いです。それは部分的には間違っていないと思います。

そう考えて「夢とか目標を持って欲しい」と願うあまり、

「なんか夢とか目標とかないの」と本人に聞いたり「夢とか目標とかをちゃんと決めたらどうなの」と言ってしまう保護者も多いのですが、それは無茶です。

無理とは言いませんが、無茶だと思います。

 

なんのきっかけもないのに「夢を持て」と言われても、そんな簡単に持てるものではありません。

また、もともと持っていた夢を否定されたと感じている子もいます。そこで今さらのように「夢を持て」と言われても難しいです。「やりたいことをやらせてくれなかったくせに、今ごろなんなの」と言い返したくなるかもしれません。

 

夢や目標は、なければないで、それでいいと思っています。

大人のやることは「夢を持て」と指示をすることではなく、本当に夢を持って欲しいのなら、そのきっかけを与え続けてあげることだと考えています。

夢のきっかけが実はあちこちに転がっているのに、ゲームはダメ、スマホはダメ、せめてあれをやって欲しい、こうなって欲しい、という環境では、夢のカケラすら見つけられないでしょう。カケラがあっても気づかない、カケラに気づいても手に取る気がしない、そんな環境かもしれません。「どうせダメと言われるだろう」と。

「持て」と言う前に、その環境を意識してあげることの方が大事です。これは以前に「自信」について書いたことがありますけど、全く同じです。「持て」と言われて、すぐに持てるくらいなら苦労しませんよね。

 

夢や目標について「ない」と言う子に対しては、そこで「持て」と言うのではなく、まずは「ない」状態をしっかりと受け入れてあげて下さい。

「ない」ということは「ない」のです。

そういう環境なのかもしれないですし、実はあったけれどあきらめたのかもしれないですし、実はそれが苦しいのかもしれません。それらを無視して飛び越えて「持て」とは、やはり無茶だと思っています。

 

そもそも、夢や目標を決めればそこから逆算して行動できる、という発想は、合わない子には合わないです。その話はいずれ機会があれば書きますが「夢さえあれば頑張れる」「目標がないから動けない」というほど、事が単純ではないケースは多いです。

だいたい大人だって夢や目標を持ちづらい世の中なのに、学校へ行けなくてつらい思いをしている状態の子に、自分たちも持っていないような夢を「持て」とは、やはり無茶だと思えてしまうのです。

 

それでも、プロスポーツ選手や一流と言われる人はよく「夢を持て」と言います。

ボクは、それらの言葉は「いま持っている小さな夢をあきらめるな」「いま興味を持っていることがあるのなら、とことんやりなさい」と、そんな意味だと解釈しています。要は、持ちようがないものを「持て」と言っているのではなく「あきらめるな」「とことんやりなさい」と言っているのだと感じています。

 

なので、本人たちへ伝えるのならば、そのように“通訳”をしたほうがいいです、「あきらめるな」「とことんやりなさい」と。

そのために、まずは環境を少しでも作ってあげて下さい。「持て」と求める前に、持ちやすい環境づくり、色々なきっかけを大事にすることを意識してあげて下さい。本人たちが何に興味や関心を持つのか、大人では想像ができないことは多いです。「ウチの子はゲームにしか興味がない」などと勝手に決めつけては、「夢や目標」をうばっているようなものです。

 

絵を描くことの好きな子が「もっと上手に描けるようになりたい」と思うことは、立派な「目標」だと思っています。そのレベルを認めてあげずに「もっとちゃんとした夢や目標を持て」というのは、無茶というか残念ですね。

 

皮肉なようですが、

夢や目標を持ちやすい環境とは、夢や目標を「持て」と言われない環境なのかもしれません。

そのぶん「あきらめるな」「とことんやりなさい」という想いを持つことが、夢や目標を持ちやすくするのだろうとも思っています。

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